おひさしぶりの さいのね日記の更新は、
新しい研修生、細井勇(いさむ)君のご紹介です!
先月、11月20日から合流してくれました。
勇君との出会いは、1年半以上前、
某求人サイトへの研修生募集の掲載を見て、
農業体験&面接に来てくれました。
当時の研修生、大木一真君(現在、トコトコファーム経営)
と一緒に作業をしてもらうと、
それまでの経歴の中で1年以上、
農業バイトをやっていたこともあり、
作業中の動き方は、すでに、なかなか熟れたもので、
話した感じも気が合いそうで、
すぐにでも研修生として迎えたいという思いも持ったのですが、
面接の時間に際して、いろいろ話す中で、
独立して新規就農を目指すには、
自己資金が足りない(と私が考える)状態であることがわかり、
その事を伝えると、
「頑張って貯めます。でも頭の中はもう農業の事しか考えられない
ので農業のバイトでなんとかします。」と。
その日は、また連絡を取り合おうと解散したのですが、
勇君が、その後すぐに、
群馬県のキャベツ農家さんに住み込みのバイトに入り、
半年間のハードな作業を頑張り、
早いペースで、貯金も増やしていることを聞き、
資金不足で夢を諦めてしまう人も多い中で、
根性を出して頑張る姿に、これは、みどころがあると、
もう一度話しをしようと、再度来てもらい、
今度は、がっつり、深酒を共にする中で、
さらにお金を貯めて、目標金額に達したら、
ぜひ、さいのね畑に研修に来てもらいたいと、
思いを伝えました。
その日、お互いベロベロに酔っ払ったタイミングで、
「決めました。さいのね畑で研修します。
それまで、また農業バイトで貯金を増やします。」
との言葉をもらい、
勇君は、その後さらに、
静岡、そしてまた群馬と、住み込みの農業バイトで、
資金作りに励み、満を持して、さいのね畑の研修生になりました。
現在、36歳。
研修スタートの直前に素敵な彼女もできたそうで、
将来に向けて、さらなる気合も注入されました。
経験も重ねており、運動神経も良いですから、
肉体作業的なところに関しての上達や成長に関しては、
心配していません。
まずは作型を中心とした栽培の知識面や
商品としての野菜の考え方、
これから経営展開のビジョンの作成とそれに向けての計画、
そういった側面をいかにサポートできるかが、
さいのね畑から勇君への研修指導の重要テーマだと考えています。
とはいえ。
まずは「そこ」に対する強い意識を持ってもらうことから。
幸い具体的な農作業そのものには少し余裕がありますから、
信頼関係を構築するための誠実さ、
挨拶の仕方、どんな仕事にも通じる作業前後の小さな確認など、
卒業までに必ず身につけてもらいたい
「農業以前」から指導を始めています。
(私の様な人間は、自分の事は棚に置かないと指導はできません。)
熱いハートを秘め持っていますが、
目立ちたがりやのくせに、
いかんせん照れ屋なところがあり、
せっかくなので、もっと前に出せれば、
魅力10倍増といった印象を持っています。
お互い「呑み好き」ですから、
時には、そんな時間も楽しく共有しながら、
いろいろ伝えていければ。。
なんだかんだで、毎年波瀾万丈のさいのね畑の営農と
至らぬ私の人格、プライベートに関してまで、
勇君にも沢山助けてもらうことでしょう。
まだまだ始まったばかりですが、
卒業目標の1年間は、あっという間です。
大きな可能性を持った勇君の助けになれる様、
私も、頑張ります。
さくらちゃんの卒業の3月までは、
大地君、勇君、研修生3人体制の予定です。
皆様、一緒に頑張っていきますので、
勇君を、どうぞ宜しくお願い致します!